付喪神No.2 万屋 鍋衛門(よろずやなべえもん)

No.2 万屋 鍋衛門
通称「なべどん

源平(げんぺい)合戦(かっせん)(源氏と平家の戦い)が行われたころから台所に現れた(つく)喪神(もがみ)。兄さんは土製だったが、鋳物(いもの)鉄の普及とともに東日本を中心に現れるようになった。台所用品全般に(あきな)いをするかたわら、兄さんの子孫たちに(かゆ)や豆の調理方法を教え、子孫は「行平堝(ゆきひらなべ)」「焙烙堝(ほうろくなべ)」となって人々に親しまれている。「なべどん」は現在でも東北の(いも)煮会(にかい)の主役として引っ張りだこであるが、割れても鋳掛屋(いかけや)に治してもらいながら百年以上の命を長らえる者もいる。

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