No.6 和良守博敷
通称「藁じい」


弥生時代の初め頃、稲作で「田植え」が始まるとともに現れた付喪神様。「稲刈り鎌」が発達し、藁が生活道具を作るのに使われるようになって仲間が増えた。モノを入れて運ぶ「俵」や雨具の「蓑」、敷物の「茣蓙・莚」、履物の「草履・草鞋」などに姿を変え、様々な知識・工夫や庶民生活の喜怒哀楽を飲み込んで生きながらえた日本を代表する付喪神様である。最近はコンバインの導入により稲わらが少なくなってきたが、神事に使われる藁縄や年始を迎える神飾りとして根強く存在している。