付喪神No.7 愛論犬(アイロンけん)「火熨斗丸(ひのしまる)」 

No.7 愛論犬「(ひ)熨斗(のし)丸」
通称「ひのまる

明治(めいじ)時代(じだい)服装(ふくそう)洋装化(ようそうか)にともなって登場し、それまでの(ひ)熨斗(のし)に取って代わった。服のしわを伸ばす器具である。しかし、大正時代に電気アイロン犬が出現すると、次第に姿を消した。形は電気アイロンとほぼ同じだが、炭火を入れるため頭部が大きく高さもあり、開閉できる蓋になっている。怒ると頭部の煙突(えんとつ)からガスを出し、相手を威嚇(いかく)する。名前の「火熨斗丸」はアイロン登場前の伝統を尊重するため。通称の「ひのまる」は日本の象徴にあやかった。

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