館長の石神問答(2)高森町のヘビ神様

今年ももうすぐ終わりますが、今年は()(どし)(ヘビ年)です。ヘビは脱皮をくりかえして成長することから、再生・復活・成長のシンボルとして、古くから世界各地で神としてまつられてきました。日本でも、家にヘビがいると長者になる(お金がたまる)といわれ、また水のあるところによく現れることから水をつかさどる神とされたりしました。水をつかさどるというと竜がそうですが、竜のモデルもヘビですね。

養蚕のさかんだったこの地方では、ヘビは蚕の大敵ネズミを食べるので、ヘビ神様をまつって、蚕を守ってもらおうとしました(猫神様と同じ)。

そこで、あちこちにヘビ神様の石像があります。「巳」という文字碑の巳塔もふくめれば、牛牧3基、上市田1基、吉田5基、出原4基、下市田1基、山吹16基の計30基もあります(平成6年、1994年の調査)。山吹にとくに多いことに目がとまります。

山吹竜口
山吹北林
吉田北
山吹竜口
山吹垣外
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