この時計は、明治15年、明治天皇第3皇子の立太子記念に、下市田学校同年会から学校へ寄贈されたようです。
当時の人は生きていないので、確かなことは解りません。
以来、時を刻んできましたが、何時頃か疲れて郷土室に寝かされていましたが、資料館ができて移されてきました。
ある日、館の主がもう一度動かしてみないかということで、出砂原の片桐時計店主の片桐謙一さんにお願いをしました。
見ていただいたところ、「この時計の生まれは名古屋時計K・K、身体も心臓も上部だから1ヵ月で治します」と持ち帰り、故障を直して生き返らせてくれました。
生まれて一世紀が経ったこの時計は百歳を迎えました。
時々、休憩をさせながらですが、いまも元気に動いています。