1月1日~3日は、年神様・ご先祖様をお迎えして新年を祝う「大正月」といい、1月15日を中心にして、「小正月」といいます。
お正月に働きづめだった女性がお休みしたり、お百姓さんが豊作を祈ったりするお正月という意味で、女正月とも百姓正月ともいわれます。
日本では、「満月から満月までが一月」、一年の初めての「十五夜」がお正月でした。
中国の暦では「新月」が朔日(ついたち)なので、「満月」は15日となりました。
その名残が小正月です。
小正月には豊作を願うために「ツクリモノ」をします。
まゆ玉(繭玉):お蚕さまの「まゆ」
もち花(餅花):お米の稲穂
あわぼ(粟穂):粟の穂
魔除けのために
おにぎ(鬼木・お新木)を作ります。
【まゆ花】
- ・まゆ玉は、蚕(かいこ)が、無事に大きく成長するように、繭がたくさん取れるように願って飾ります。
- ・お米の粉で、まゆの形に作ります。
- ・ソヨゴの木に飾ります。
【もち花】
- ・もち花は、お米が豊作になるように願って、竹にサイコロの形のもちを刺して、稲穂に見立てます。
- ・稲穂に見えるように、たくさん実らせます。
【鬼木】
- ・「まだ新年ではないよ」と、鬼を惑わすという、魔よけの意味があります。
- ・ヌルデの木を半裁にして「十二月」と書いたり、12本の線を書いたりします。
二十日正月には小正月かざりをおろします。
もち花は、焼いたり往ったりして食べます。
まゆ玉は、おまゆ練りといって、小豆の汁粉にします。
資料館では1月24日におろしています。