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小正月飾りが完成

 今年はコロナ禍により、子どもたちの参加は取りやめになってしまいました。
しかし、地域の伝統行事は大事にしたいと考え、小正月飾りは運営委員と調
査委員の皆さんに作っていただきました。
 餅花は、切り餅をサイコロ状に切りました。それを竹に挿します。繭玉は
米粉に食紅で赤、黄、緑の色をつけて少し水を入れてこね、繭の形にします。
本来は米を石臼で挽いて粉にしたそうです。それをソヨモの木にさしました。
餅花と繭玉で飾られた竹とソヨモは、石臼に挿して固定しました。稲や繭が
たくさんとれますようにという願いがこめられたものです。
 玄関にはアワンボー(粟穂)を飾りました。これはヌルデの枝を粟の穂に
見立てて竹にさしたものです。これも豊作を願って作られたものです。
 これらの飾りの前には「十二月」と書かれた鬼木が置かれています。これ
はねむの木やヌルデの木を2つに割って、そこに12本の線を描いたり「
十二月」と文字で書いたりするものです。新年になって鬼がやってきたら、
「なんだ、まだ12月か」と勘違いさせて帰す魔よけの意味があるそうです。