下市田/安養寺
松岡氏第九代貞景(道山心公)の後を継いだのは、第十代貞政である。元中3年(1386)10月21日、父の三十三回忌の法要を行い、華厳経・般若経・法華経など5部200巻を印刷して安養寺へ奉納した。その後、散逸してしまい、現在残っているのは、梵網経上下2巻だけである。 この2巻には、貞政自筆の亡父追善の奥書がなされていて、松岡氏に関する史料がほとんど残されていない現在大変貴重な文献となっている。 また、梵網経の表紙には、特に貴重な茶毘紙(焼いた骨粉入りの日本紙)が用いられており、昭和57年高森町の文化財に指定された。
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