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隣政寺 (山の寺)の本堂

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隣政寺は、安永年間(1772~)に山火事にあい、また、明治20年(1887)には放火と2回に亘って全焼した。現在の本堂は明治25年に着工、27年に竣工したものである。
この本堂は、当時名工の誉れが高かった木曽出身の宮大工坂田亀吉に依頼し請負って貰った。
本堂向拝正面の虹梁の子持竜や左右の蝦虹梁の上り竜・下り竜などは、すばらしい彫刻であるが、この彫刻は下諏訪町の立川流の彫刻師立木音四郎種清の作である。
種清は、立川二代和四郎富昌の弟子で、姓は立木になっているが、立川姓を名乗ることを許されていた程の逸材であった。名工坂田亀吉の最後の仕事は、隣政寺の本堂であった。