No.8 玄武:「Do Vin(ドゥ・ビン)」
通称:そのまま「どびん」



祖先は、縄文時代(約2000年前)までさかのぼるが、江戸時代、煎じ薬や番茶を煎じるようになると北の方位神と合体して再登場する。注ぎ口と蓋、弦がついており、火鉢や囲炉裏の近くでよく見られる。素材は陶製だが、直接火の当たる腹部には釉薬がかかっていない。弦にはアケビヅルなどの蔓類を用いるものが多いが、本体と同じ陶製のものもある。また、蓋には小さな穴があけてあり、これによって噴きこぼれや割れを防ぐ。家の中では、北側を守る。「Do Vin」とは「Vintage(最高級品)になる」の意味。