8月1日(土)の午後7時から当館初めての「ナイト・ミュージアム」が行われました。
夏休みに合わせて展示品の歴史や日本の文化を知ってもらう狙いで、「付喪神(つくもがみ)」をテーマに館内巡りを実施しました。
当館では昨年から、日本には「もの」は百年たつと「付喪神」になるというアニミズムの信仰があることに着目し、「付喪神」をキャラクター化した図鑑を作りました。館内巡りをしながら「消えた付喪神」を探すイベントを取り入れ、夜の開館を企画しました。
参加児童は「付喪神」の説明を受け、まず館内の付喪神の展示場所を確認しました。その後、第2展示室の「いろり端の居間」で、町内で読み聞かせ活動に取り組む「たんころりん」の3名の方々に高森にちなんだ怖い話を聴きました。その間に展示品からいくつかの「付喪神」を職員が移動させ、2人1組のバディを組んだ児童たちが「きもだめし」風に館内探検をしました。
薄暗い館内に少し怖がりながらも、じっくりと展示品を確認。アイロンやはさみがなくなっていることに気づくと「これだ」と声を上げ、終了後に答え合わせをしました。帰り際、名札の下に「付喪神の缶バッチ」を発見し、愛おしそうに眺める児童の姿が印象的でした。

